(読み)ひつ

精選版 日本国語大辞典 「匹」の意味・読み・例文・類語

ひつ【匹】

[1] 〘名〙
① なかま。同類
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉東西愛書趣味の比較世界典籍に若し此の匹を求めるなら」
② ⇒ひき(匹)(一)
[2] 〘接尾〙 ⇒ひき(匹)(二)

ぎ【匹】

〘接尾〙 ⇒き(匹)

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デジタル大辞泉 「匹」の意味・読み・例文・類語

ひつ【匹】[漢字項目]

常用漢字] [音]ヒツ(漢) [訓]ひき
〈ヒツ〉
対になる相手。「匹偶匹敵
一人の男や女。また、身分の低い者。「匹夫匹婦
馬を数える語。「匹馬馬匹
ひきびき・ぴき)〉「匹物一匹狼いっぴきおおかみ
[名のり]あつ・とも

ひき【匹/×疋】

[名]
2反続きの反物単位として表す語。大人着物羽織とを対で作るときなどに用いる。
銭を数える単位。古くは10文、のち25文を1匹とした。
[接尾]助数詞動物・鳥・昆虫・魚などを数えるのに用いる。上に来る語によっては「びき」「ぴき」となる。「2―の猫」

き【匹/×疋】

[接尾]《「ぎ」とも》助数詞。
馬などを数えるのに用いる。
ゆきやらで雪の尾花と見つるかなひと―ふた―の駒にまかせて」〈夫木・一八〉
反物の布帛ふはくを数えるのに用いる。
「幾―ともえこそ見わかね秋山もみぢの錦よそにたてれば」〈後撰・秋下〉

むら【匹/×疋】

[接尾]助数詞。巻いた織物を数えるのに用いる。
「くれはどりといふ綾をふた―包みてつかはしける」〈後撰・恋三・詞書〉

びき【匹/×疋】

[接尾]ひき(匹)」に同じ。「三―の子猫

ぴき【匹/×疋】

[接尾]ひき(匹)」に同じ。「一―の犬」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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