北門叢書(読み)ほくもんそうしよ

日本歴史地名大系 「北門叢書」の解説

北門叢書
ほくもんそうしよ

六冊 大友喜作解説・校訂 北光書房 昭和一八―一九年刊

解説 近世の北辺関係資料のうち多くが未刊であった一五点の基本的文献を翻刻・刊行したもの。内容は第一冊工藤平助「赤蝦夷風説考」、佐藤玄六郎「蝦夷拾遺」、最上徳内「蝦夷草紙」、第二冊坂倉源次郎「北海随筆」、松前広長「松前志」、平秩東作「東遊記」、第三冊大原佐金吾「地北寓談」「北地危言」、最上徳内「蝦夷草紙後編」、第四冊大槻玄沢「環海異聞」、大槻玄幹「先孝行実」、第五冊松田伝十郎「北夷談」、間宮林蔵北蝦夷図説」、大内余庵「東蝦夷夜話」、第六冊篠本廉「北槎異聞」、大槻玄沢「北辺探事」「北辺探事補遺」であるが、各冊にはそれぞれの文献が成立した時代的背景、著者のことなどについて詳細ですぐれた解説が付せられている。編者は仙台出身のジャーナリストで、徳富蘇峰「近世日本国民史」の編集を助けたという。昭和四七年復刻。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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