北見市史(読み)きたみしし

日本歴史地名大系 「北見市史」の解説

北見市史
きたみしし

四冊 北見市史編さん委員会編 北見市 昭和五六―六二年刊

解説 北見市は明治三〇年高知県北光社移民団と屯田兵移住によって基幹部分が形づくられた北海道都市の一典型。開基八〇周年記念事業として昭和四七年から市史編さん委員会と編集委員会の設置に始まり、昭和五二年「北見市史年表」の刊行、同五四年「市史編さん要項」の決定等の準備をへて、内外の研究者一五名が原稿執筆を分担し、同五六年上巻が完成。内容は自然環境編と歴史編に二分され、歴史編はオーソドックスな形式的構成をさけ、重要項目にしぼって記述。考古学分野、近世末から明治中期までの状況、北光社および屯田兵の入地の四項目である。下巻も一四名の執筆者による。歴史編の続きで開拓期以降の時代を追って、基本項目ごとに細分化して記述(昭和五八年刊)。資料編(同五九年刊、四六八頁)は、松浦武四郎「戊午登古呂日誌上・下」、「永山将軍全道巡回日記(抜粋)」、札幌陸軍経営部「北見屯田綴一・二」など一三編。年表編は同六二年刊、四六三頁。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報