北海道縦貫横断自動車道(読み)ほっかいどうじゅうかんおうだんじどうしゃどう

改訂新版 世界大百科事典 「北海道縦貫横断自動車道」の意味・わかりやすい解説

北海道縦貫・横断自動車道 (ほっかいどうじゅうかんおうだんじどうしゃどう)

北海道を南北に縦貫し,東西に横断する高速自動車国道の総称。北海道の高速道路計画は,縦貫自動車道が函館から室蘭,札幌,旭川を経由して稚内まで,横断自動車道が小樽から札幌を経由して本別で分岐し網走根室までの予定である。総延長1378km。名寄~稚内,釧路~根室,端野~網走の各区間を除く1026kmについて基本計画が決定ずみであり,そのうち整備計画区間は七飯~名寄,小樽~札幌,千歳~釧路,本別~北見の各区間(計866km)である。開通区間は虻田洞爺湖~旭川鷹栖間(道央自動車道270km),小樽~札幌間(札樽(さつそん)自動車道38km),十勝清水~池田間(道東自動車道50km)である(1997年現在)。開通区間の交通量は,道央自動車道が1日平均約9万6000台,札樽自動車道が同約5万6000台(1996年度)。北海道は全体として交通量が少なく有料道路としての採算も悪いため高速道路の整備がやや遅れがちであったが,他面鉄道サービスが弱く自動車依存型の地域であるので,住民生活の向上と地域の発展のためにその早急な整備を求める声も強い。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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