北海道移民政策史(読み)ほつかいどういみんせいさくし

日本歴史地名大系 「北海道移民政策史」の解説

北海道移民政策史(移民政策史)
ほつかいどういみんせいさくし

一冊 安田泰次郎著 生活社 昭和一六年刊

解説 大学で植民学を専攻し、北海道庁での拓殖実務の経験を生かし、満州開拓などの時勢に即応して著された、第二次世界大戦前の北海道移民事業とその成果に関する代表的著作。総九〇〇頁。移民(移住者)に対する政策を、移民を入れる側からみて(一)招来政策、(ニ)土地政策、(三)保護政策の三つについて、とくに規則と統計を中心に記述し、最後に成績(移住戸口、移住者男女別、本籍戸口、出身府県、分布、職業、農業戸口、殖民地撰定・区画、土地処分、土地開発など)を記す。

構成 第一編総論、第二編開拓使時代(第一章総論、第二章移住者招来政策、第三章土地政策、第四章移住者保護政策、第五章成績、第六章本編結論)、第三編三県一局時代(章名は同前)、第四編北海道庁時代(同前)、第五編許可移民時代(第一―三章は同前。第四章保護政策、第五章拓殖実習場、第六章成績、第七章本編結論)、第六編結論(第一章北海道移民政策の批判、第二章今後の移民政策に関する私見)、参考書及引用書。昭和五四年復刻。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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