北安田北遺跡(読み)きたやすたきたいせき

日本歴史地名大系 「北安田北遺跡」の解説

北安田北遺跡
きたやすたきたいせき

[現在地名]松任市北安田町

手取川扇状地扇端部に近い沖積地に立地し、縄文時代から中世にわたる複合遺跡。昭和六一年(一九八六)以降、四次にわたって千代野ちよのニュータウン拡張工事を契機とした発掘が実施され、主として奈良・平安時代の遺構多数が検出された。調査面積約二万五〇〇〇平方メートルに及ぶ大規模遺跡としても知られる。検出された竪穴住居跡・掘立柱建物跡は、それぞれ一〇〇棟に近いものであり、集落構造の変遷を考えるうえで貴重なデータを提供している。ほかに多数の溝跡や土坑を検出。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android