北宇津志村(読み)きたうつしむら

日本歴史地名大系 「北宇津志村」の解説

北宇津志村
きたうつしむら

[現在地名]船引町北移きたうつし

南宇津志村の北、阿武隈高地山間にあり、山襞に集落が散在。南境を移川が西流し、流域の丘陵縁辺を相馬へ至る道が通る。北移とも書く。中世田村庄のうち。永禄一一年(一五六八)七月吉日の熊野山新宮年貢(青山文書)に「一町五段 八百文 北宇津志」とみえ、天正一四年(一五八六)一〇月一三日の熊野山新宮年貢帳(同文書)にも同様の記載があり、紀州熊野新宮に年貢を納めている。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に村名がみえ、高八四七石余。以降の領主変遷船引村に同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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