北太平洋漁業国際委員会(読み)きたたいへいようぎょぎょうこくさいいいんかい(英語表記)International North Pacific Fisheries Commission; INPFC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北太平洋漁業国際委員会」の意味・わかりやすい解説

北太平洋漁業国際委員会
きたたいへいようぎょぎょうこくさいいいんかい
International North Pacific Fisheries Commission; INPFC

北太平洋漁業条約(1953発効)に基づいて設置された日本・アメリカ合衆国カナダ 3国の国際機関。1993年解散本部はカナダのバンクーバー条約はアメリカとカナダによる 200カイリ漁業水域の設定により 1979年に改正された。年次会議を開催し,遡河性魚種の保存を目的としており,特に日本のサケ・マス漁業が規制されていた。1993年,「北太平洋における遡河性魚類の系群の保存のための条約」発効に伴い,解散。後継として北太平洋遡河性魚類委員会が発足した。

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世界大百科事典(旧版)内の北太平洋漁業国際委員会の言及

【日米加漁業条約】より

…このような経過を踏まえて,52年に日本,アメリカ,カナダの3国をメンバーとする本条約が調印され,53年6月から発効した。 この条約のもとでは,公海自由の原則に基づき,漁業資源の最大持続的生産性を図るために北太平洋漁業国際委員会を設けて科学的研究を行い,その結果必要な保存措置を決定し,各締約国が実施することとなっている。しかし,北米系のサケ,マス,オヒョウ(および当初は一部のニシン)のように,すでに資源が最大限利用されている等の,条約で定められた条件を満たすとされた魚種については,従来漁獲実績のない締約国がそれらの魚種の漁獲を自発的に抑止するという〈自発的抑止の原則〉が適用されることとなった。…

※「北太平洋漁業国際委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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