化粧せっけん(読み)けしょうせっけん(英語表記)toilet soap

翻訳|toilet soap

日本大百科全書(ニッポニカ) 「化粧せっけん」の意味・わかりやすい解説

化粧せっけん
けしょうせっけん
toilet soap

皮膚の洗浄を目的につくられた、洗顔、手洗い浴用せっけんをいう。成分はせっけん分(高級脂肪酸のアルカリ金属塩)、水分がほとんどで、ほかに添加剤として香料色素酸化チタンなどが少量添加されている。製法には、せっけん生地を枠の中に流し込んで冷却固化後、切断する枠練りせっけん(主として浴用)と、生地を急冷固化後機械で練り上げる機械練りせっけん(主として化粧用)とがある。せっけんのアルカリ性を抑制し、皮膚を保護するように、ラノリンコールドクリーム、各種脂肪酸類、グリコール類、シリコン等を添加した過脂肪せっけんや、グリセリンや糖を多くして透明化した透明せっけん、殺菌剤を配合した殺菌せっけん、脱臭せっけんなどもある。

[篠塚則子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android