勘弁(読み)カンベン

デジタル大辞泉 「勘弁」の意味・読み・例文・類語

かん‐べん【勘弁/勘×辨】

[名](スル)
他人過失要求などを許してやること。堪忍。「今度だけは―してやる」「保証人になる話は―してもらった」
物事のよしあしをよく考えること。
心身の不完全は…其人の罪にあらざれば此辺の―最も大切なる事なり」〈福沢福翁百話
やりくりすること。算段
「所務の―上手の人なれば」〈甲陽軍鑑・三二〉
[類語]許可承知認可許諾承認認許允許いんきょ允可いんか容認許容聴許裁許免許公許官許許しオーケーライセンス容赦裁可特許宥恕黙許批准堪忍寛恕海容目こぼし見て見ぬふり(―する)許す認める見逃す見過ごす大目に見る目をつぶる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「勘弁」の読み・字形・画数・意味

【勘弁】かんべん

ものごとを考え定める。宋・陸游蘭亭の序に跋す〕亭(帖)をること、當(まさ)に禪宗の如く勘辨すべし。門に入りて(すなは)ち了(をは)る。国語で、人の罪過をゆるして、問責しないことをいう。

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