旺文社世界史事典 三訂版 「労働党(イギリス)」の解説
労働党(イギリス)
ろうどうとう
Labor Party
1900年に65の労働組合がケア=ハーディの指導で,独立労働党・フェビアン協会・社会民主連盟と協力して労働代表委員会を結成し,06年労働党と改称。議会を通しての漸進的な社会改革をめざす。1924年に自由党との連立で第1次マクドナルド内閣が,第5回選挙法改正後の29年に単独の第2次マクドナルド内閣が誕生した。第二次世界大戦勃発後は,チャーチル内閣に協力。ヨーロッパ戦線終了後の1945年7月総選挙で大勝し,アトリー内閣のもと,国内では重要産業の国有化,「ゆりかごから墓場まで」を目標とした社会福祉制度の実施,国外ではインドをはじめとする植民地独立の承認などが進められた。また1964〜70年と74〜76年に第1次・第2次のウィルソン内閣が成立。前者の1968年にスエズ以東からの撤兵を宣言した。その後21年間保守党政権が続いたのち,1997年にブレア内閣が誕生した。
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