劣る(読み)オトル

デジタル大辞泉 「劣る」の意味・読み・例文・類語

おと・る【劣る】

[動ラ五(四)]
価値能力・質・数量などが、他に比べて程度の低い状態にある。引けを取る。「技量数段―・る」⇔勝る
(「…におとらず」の形で)…と同じように。「今日も昨日に―・らず暑い」
身分階級などが下である。
「―・りたる人の、ゐずまひもかしこまりたるけしきにて」〈・一四六〉
年齢が下である。年月が後である。
「年、我より少し―・りたるをば弟の如く哀れび」〈今昔・五・一三〉
減る。損をする。
まさる所無くして、―・りつひゆる極めて甚し」〈皇極紀〉
[類語]後れる負ける輸する見劣りする引けを取る一籌いっちゅうを輸する遅れを取る不利不利益不為ふため不得策不都合劣勢守勢分が悪い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android