加賀騒動物(読み)かがそうどうもの

世界大百科事典(旧版)内の加賀騒動物の言及

【加賀騒動】より

…また,その後,加賀騒動は,稗史(はいし)(《越路加賀見》《見語大鵬撰》《金城厳秘録(大槻見聞録)》《野狐物語》《北雪美談》など)や芝居脚本などで大いに脚色されて巷間に流布した。【高沢 裕一】
[加賀騒動物]
 加賀騒動を材料にした歌舞伎および人形浄瑠璃の作品群をいう。最初にこれを劇化したのは1780年(安永9)奈河亀輔の《加賀見山廓写本(かがみやまさとのききがき)》で大坂初演,のちに明治に実録の脚色が許されてから河竹黙阿弥が1876年に書きおろした《鏡山錦楓葉(かがみやまにしきのもみじば)》は,当時の名優9世市川団十郎,5世尾上菊五郎,初世市川左団次,8世岩井半四郎の共演で,この種の劇としては無類の舞台を作ったが,その後の上演数は多くない。…

※「加賀騒動物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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