加賀正太郎(読み)かが しょうたろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加賀正太郎」の解説

加賀正太郎 かが-しょうたろう

1888-1954 明治-昭和時代の登山家,実業家
明治21年1月17日生まれ。43年ロンドンの日英博覧会見物の帰途,日本人としてはじめて4000m峰のユングフラウ登頂に成功ヨーロッパの登山用具・装備をわが国に紹介した。また昭和9年大日本果汁(現ニッカウヰスキー)の創設にかかわった。昭和29年8月8日死去。66歳。大阪出身。東京高商(現一橋大)卒。著作に「蘭花譜」。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「加賀正太郎」の意味・わかりやすい解説

加賀正太郎
かがしょうたろう
(1888―1954)

登山家。大阪出身。1911年(明治44)東京高等商業学校卒業。10年にロンドンで日英博覧会が開かれたのを機に渡欧し、ユングフラウなどアルプスの山を登り、帰国時にヨーロッパの登山用具・服装を持ち帰り、日本の登山界に大きな刺激を与えた。日本近代登山の先達の一人である。36年(昭和11)紺綬(こんじゅ)褒章受章。日本山岳会名誉会員。著書に『蘭花譜(らんかふ)』がある。

[徳久球雄]

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