加敷(読み)かじき

精選版 日本国語大辞典 「加敷」の意味・読み・例文・類語

か‐じき【加敷・加鋪・梶かぢ木・楫かぢ木】

〘名〙 中世末期から近世に行なわれた棚板造りの和船弁才船・二成船・伊勢船関船伝馬船等)の部材名称。船底材(𦨞(かわら)、または敷)の両側にとりつける棚板。最下部の棚板であるところから根棚ともいう。大型船に多い三階造りでは、中棚、上棚とともに三段で構成するため、幅は狭いが、関船または小船に多用される二階造りでは、中棚をも兼ねるので、きわめて幅の広いものとなる。本州の日本海側では、伝統的に「おもき」という。〔瀬戸流秘書(1663)〕

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デジタル大辞泉 「加敷」の意味・読み・例文・類語

か‐じき【加敷】

和船の部材で、船側の最下部をなす板。

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