力落(読み)ちからおとし

精選版 日本国語大辞典 「力落」の意味・読み・例文・類語

ちから‐おとし【力落】

〘名〙 望みや頼みにするものを失って、急に気力を失うこと。がっかりすること。落胆すること。きおち接頭語「お」を伴って、死んだ人の近親者へ言うくやみの語として用いることが多い。
※杜詩続翠抄(1439頃)八「甫此間は因厳こそ慰つるに、今より以後力落(ちかラおとシ)也」
咄本・鹿の子餠(1772)悔「おちからおとし、申しませやうもござりませぬ」

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