創造季刊(読み)そうぞうきかん(英語表記)Chuàng zào jì kān

改訂新版 世界大百科事典 「創造季刊」の意味・わかりやすい解説

創造季刊 (そうぞうきかん)
Chuàng zào jì kān

中国,第1期創造社を代表する主力文芸雑誌。同社の多くの誌紙中最も早く1922年3月創刊,24年2月終刊。全6期。上海泰東図書局発行。主要執筆者は郭沫若(かくまつじやく),郁達夫(いくたつぷ),成仿吾(せいほうご),張資平,田漢鄭伯奇など。編集には郭沫若と郁達夫が当たった。毎号200ページに及ぶ大冊で,内容は詩,小説戯曲評論,外国文学の翻訳や紹介・批評など多彩で,中国近代文学史にのこる秀作を数多く生んだ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の創造季刊の言及

【創造社】より

…28年にはさらに李初梨や馮乃超(ふうだいちよう)ら日本からの帰国者も加え,プロレタリア文学の一拠点となり,29年国民政府により封鎖された。刊行物は多いが,主要なものに《創造季刊》《創造周報》《洪水》《創造月刊》《文化批判》などがある。【中島 みどり】。…

※「創造季刊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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