割物(読み)わりもの

精選版 日本国語大辞典 「割物」の意味・読み・例文・類語

わり‐もの【割物】

〘名〙
① 数を割り出すこと。割算。二桁以上の除数による割算を必要とする複雑な計算
※虎明本狂言・賽の目(室町末‐近世初)「何ぞ、わり物のやうなことむつかしひ事ならば、さんもいりませうが」
② 物を割ること。
※雑俳・柳多留‐四二(1808)「鐘の外わり物はせぬむさし坊」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の割物の言及

【花火】より

…一般に花火は,その構造および用途によって,打上花火,仕掛花火,玩具花火の3種類に分類される。打上花火には割物(わりもの)(円の構図を現すもの,いわゆる菊花形花火),ポカ玉(非円の構図を現すもので,この名は玉が上空で割れるときの音からきている。たとえば〈つりもの〉など)およびこの二つの中間のものがある。…

※「割物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」