前生(読み)ゼンショウ

デジタル大辞泉 「前生」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しょう〔‐シヤウ〕【前生】

仏語。この世に生まれる前の世。前世ぜんせ。→後生ごしょう今生こんじょう
[類語]前世宿世

さき‐しょう〔‐シヤウ〕【前生】

前世ぜんせ。ぜんしょう。
「―よりの奇縁ぢゃと」〈浄・八百屋お七

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「前生」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しょう ‥シャウ【前生】

〘名〙 (古くは「ぜんじょう」とも) 仏語。この世の中に、人間として生まれてくる以前に生をうけていた世。また、その生。前の世。前世。先生(せんじょう)ぜんせい。⇔今生(こんじょう)
三教指帰(797頃)下「但頃日間、適遇良師之教、既醒前生之酔」
浮世草子西鶴織留(1694)一「富貴の家にうまれ出るは、前生(ゼンシャウ)の種也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android