刻込(読み)きざみこむ

精選版 日本国語大辞典 「刻込」の意味・読み・例文・類語

きざみ‐こ・む【刻込】

〘他マ五(四)〙
① 細かく切って他のものの中に入れる。
浅草(1931)〈サトウハチロー〉不良少年時代の僕「ジャガタラ芋をきざみこんだめしを焚いて」
文字模様などを彫りつける。刻みつける。
※倫敦塔(1905)〈夏目漱石〉「又あるものは自家紋章を刻み込んで」
③ 心に深く印象づける。きざみつける。
※死(1898)〈国木田独歩〉三「『死体』の幻影が此刹那に自分脳底深く刻み込まれた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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