利尻(読み)りしり

改訂新版 世界大百科事典 「利尻」の意味・わかりやすい解説

利尻[町] (りしり)

北海道北部,宗谷支庁利尻郡の町。人口2590(2010)。稚内(わつかない)市南西方の日本海に浮かぶ利尻島の南西部を占め,北東部に利尻山がそびえる。集落は海岸線に沿って帯状に形成され,中心は西部の沓形(くつがた)である。島最大の漁港であり,沿岸沖合漁業の基地で,また稚内,礼文(れぶん)からのフェリーや貨物船が発着する(2008年現在,稚内からのフェリーは利尻富士町の鴛泊港着)。1700年代に場所請負人によりニシン漁場が開かれ,島の開発の端緒となった。南部の仙法志(せんほうし)もニシン漁場でにぎわった地である。基幹産業は漁業で,ホッケ,ウニ,リシリコンブなどの漁獲が多い。利尻山や海岸の一部は利尻礼文サロベツ国立公園に含まれ,利尻山中腹のチシマザクラ自生地や,北には礼文島,東に利尻山を望む沓形岬など景勝の地が多い。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「利尻」の解説

利尻

JR北海道が運行していた列車名。札幌駅から稚内駅を結ぶ。1958年、夜行準急列車として運行開始。2000年、特急列車化。2006年定期列車廃止。

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