初見(読み)しょけん

精選版 日本国語大辞典 「初見」の意味・読み・例文・類語

しょ‐けん【初見】

〘名〙
① 初めて見ること。
方丈記私記(1970‐71)〈堀田善衛〉三「私は初見のこのむずかしい字を、辞引をくってどう読むのかと調べた記憶がある」
② 初めて会うこと。初対面。〔文明本節用集(室町中)〕
塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一八「夫婦は初見(ショケン)にあると云ふから、婚礼をする時に堅く約束をしなくっちゃアならねへが」 〔西廂記‐張君瑞鬧道場雑劇〕
未知楽譜を初めてみて、ただちに歌い、または演奏すること。その際、正確な読譜力や音感、速やかに楽譜を演奏に結びつける能力を必要とする。
※私の詩と真実(1953)〈河上徹太郎〉私のピアノ修業「とにかく彼は初見で弾く珍しい才能を持ってゐた」

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デジタル大辞泉 「初見」の意味・読み・例文・類語

しょ‐けん【初見】

初めて見ること。また、初めて会うこと。初対面。「初見の客」
その楽譜を初めて見て、ただちに歌い、または演奏すること。「初見でピアノを弾く」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「初見」の意味・わかりやすい解説

初見
しょけん
sight-reading

音楽用語。新しい楽譜を一瞥して,即座に弾いたり,歌ったりすること。初見技術は演奏家にとって必要な基本的能力であり,指やのど訓練とともに楽譜上の音と実際の音を常に直結させるために学習の初期段階から心がけられる。

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普及版 字通 「初見」の読み・字形・画数・意味

【初見】しよけん

初会

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