精選版 日本国語大辞典 「列」の意味・読み・例文・類語
れつ【列】
[1] 〘名〙
※懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉「包レ列置レ師、咸審二才周一」 〔易経‐繋辞上〕
② 仲間。同列。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一〇月一六日「藤原ながらかどわかれたるは、列にもたちざりけり」
[2] 〘接尾〙 つらなっているものを数えるのに用いる。
※歩兵操典(1928)第一二八「兵員奇数なるときは左翼の第二列を欠く」
れっ‐・する【列】
[1] 〘自サ変〙 れっ・す 〘自サ変〙 並ぶ。つらなる。出席する。また、仲間に加わる。
※今昔(1120頃か)二八「此田楽の奴原(やつこばら)は、馬の左右に烈しつつ」
[2] 〘他サ変〙 れっ・す 〘他サ変〙 並べる。つらねる。また、仲間に加える。
※中外抄(1137‐54)久安四年八月二五日「其人の上に列せよと云宣旨は常事也」
つらら【列】
〘形動〙 (「つら(列)つら(列)」の変化した語) 列をなしているさま。つらなり続くさま。
※万葉(8C後)一五・三六二七「わたつみの 沖辺を見れば 漁りする 海人の娘子は 小船乗り 都良々(ツララ)に浮けり」
つらら・く【列】
〘自カ四〙 ならびつづく。列をなす。つらなる。
※古事記(712)下・歌謡「沖へには 小船都羅羅玖(ツララク) くろざやの まさづ子吾妹 国へ下らす」
れっ‐・す【列】
〘自他サ変〙 ⇒れっする(列)
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