刑名(読み)けいめい

精選版 日本国語大辞典 「刑名」の意味・読み・例文・類語

けい‐めい【刑名】

〘名〙
① (「刑」は「形」に通じるところから) 形に現われた事柄名称。中国の春秋戦国時代一種の法律学。名(意見)と刑(実績)を一致させること。刑名学
※続日本紀‐神護景雲三年(769)一〇月癸亥「刑部少輔従五位上五百足之子也。少好刑名之学。兼能属文」 〔韓非子‐主道〕
刑罰の名称。死刑懲役禁錮拘留科料罰金などの類。
※律(718)逸文・入人罪条「従軽入重。以剰論。刑名易者。従笞入杖。従徒入流。亦以剰論」 〔荀子正名

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デジタル大辞泉 「刑名」の意味・読み・例文・類語

けい‐めい【刑名】

刑罰の名称。死刑懲役禁錮拘留罰金科料など。
刑名学」の略。

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普及版 字通 「刑名」の読み・字形・画数・意味

【刑名】けいめい

法の総則。また、言説実功との一致を求める臣下統御の術。刑名法術の学、のち、黄老の学をも摂取した。〔史記、申不害伝〕老に本づき、刑名をとす。

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