切合・斬合(読み)きりあう

精選版 日本国語大辞典 「切合・斬合」の意味・読み・例文・類語

きり‐あ・う ‥あふ【切合・斬合】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 互いに刃物を交え、相手を切ろうとして争う。刀を交える。
平家(13C前)一「其後は互に弓箭兵仗を帯して、射あひきりあひ数剋たたかふ」
② (切合) 各自金銭を出しあう。
※浄瑠璃・三日太平記(1767)八「十文づつがの切合(キリアッ)て目(もく)で一つ呑んでいこ」
③ 物と物とが十文字に交わる。

きり‐あい ‥あひ【切合・斬合】

〘名〙
① 刃物で互いに切ろうとして争うこと。
※甲陽軍鑑(17C初)品四一「陣なき時、武士かけむかひの勝負をば、斬合(キリアヒ)或しあひと申」
② (切合) 各自が金銭を出しあうこと。頭割(あたまわり)割勘(わりかん)。切合勘定。
談義本・つれづれ睟か川(1783)三「つね着物の夏冬、切合の買喰ひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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