切刃(読み)キリハ

デジタル大辞泉 「切刃」の意味・読み・例文・類語

きり‐は【切(り)刃】

物がよく切れる刃。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「切刃」の意味・読み・例文・類語

きり‐は【切刃】

〘名〙
① 物がよく切れる刃。よく切れるやいば。
※俳諧・崑山集(1651)六「軒にさす菖蒲刀きりは哉」
明徳記(1392‐93頃か)中「三尺あまりなるきりは太刀をぬき、近付敵を打払ひ」
小刀の刃についた曲がり。〔日葡辞書(1603‐04)〕

きっ‐ぱ【切刃】

〘名〙 (「きりは(切刃)」の変化した語)
① 刀の刃の部分。刃。
随筆常山紀談(1739)一五「是は太閤より賜はりし、切刃(キッパ)正宗の脇ざしなり」
② 刃を下に向けて腰にさした短刀、かたな。〔日葡辞書(1603‐04)〕

きれ‐は【切刃】

〘名〙 切出し小刀の先の斜めにといだ部分。

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世界大百科事典(旧版)内の切刃の言及

【石斧】より

…この区別が斧の分類で第一義的な役割を果たさないことは,後述の通りである。側面観で刃の面が一直線をなす刃を切刃(きりば),まるみをもつ刃を蛤刃(はまぐりば)と称する。一方が蛤刃で,他方が切刃あるいはくぼんだ形状をなすものは,円鑿形石斧(まるのみがたせきふ)と呼ぶ。…

【刃物】より

…しかし考古学では,刃と直交方向の断面で,刃の両面が相称をなせば両刃,非相称であれば片刃とする呼び分けを行っている。この断面が直線をなせば切刃(きりば)と呼び,丸みをもつ刃は蛤刃(はまぐりば)と呼ぶ。 刃物を材料で分類すると石,青銅,鉄に大別される。…

※「切刃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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