精選版 日本国語大辞典 「切ない」の意味・読み・例文・類語
せつ‐な・い【切ない】
〘形口〙 せつな・し 〘形ク〙 (「ない」は接尾語)
① 非常に親切である。たいせつに思っている。心にかけて深く思っている。
※義経記(室町中か)四「こころざしはせつなけれども、かくてはかなふまじとて」
※御伽草子・法妙童子(室町時代物語集所収)(室町末)「その御ありさま、あまりにせつなく、おもひたてまつり」
③ 呼吸が苦しい。息苦しい。からだが苦しい。
⑤ 生活が苦しい。
※人情本・閑情末摘花(1839‐41)初「何程切ないからと言って其様(そん)な事に成っちゃア」
せつな‐が・る
〘他ラ四〙
せつな‐げ
〘形動〙
せつな‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報