普及版 字通 「分(漢字)」の読み・字形・画数・意味
分
常用漢字 4画
(旧字)
4画
[字訓] わかつ・わける・はなれる・きまり・さだめ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
(八)+刀。は両分の形。刀でものを両分する意。〔説文〕二上に「別つなり」とし、「刀は以て物を別するなり」という。分割・分異の意より、その区分に従うこと、身分・名分などの意となる。
[訓義]
1. わかつ、わける、二分する。
2. はなれる、へだてる、ことにする、ばらばらになる。
3. ちがい、くべつ、きまり、さだめ、つとめ。
4. ものの単位、長さ、重さ、角度、時間。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ワカツ・ワク・ワカレタリ・コトハリ・ヒトシウス・イササカバカリ・アキラカナリ・アカル・ケヂメ・アタフ・ホド・シバラク・ヒトリ/大 オホムネ/不 ネタマシカ・ネタイカナ/隨 ナフサナフサ 〔字鏡集〕 コトハリ・タダス・アキラカナリ・イタス・ワカツ・ナカバ・ホドコス・アミ・アカル・ケジメ・イササカバカリナリ・ヒトヘニ・ココロフカシ・ヒトシウス・ワカレタリ・ヒトシ・ヘダツ・シバラク・カギル・アタフ・ホド・オホキナリ・ワキマフ・ヒトリ・ウタ
[声系]
〔説文〕に(ふん)声として、氛・・・・(貧)・(粉)・・忿・扮・(紛)など二十五字を収める。おおむね細分するもの、勢いよく分散するものの意がある。(きん)を〔説文〕三上にの亦声とするが、は酒器を倒(さかさま)にして頭上にそそぎ、鬯をする形で、の部分は、人の側身形の上に鬯酒(ちようしゆ)のふりかかる形である。
[語系]
piunは(半)puanと声義近く、(判)・phuan、辨(弁)bianも両分・分別することをいう。別biatは骨を解く意で、分解することをいう。分与することを(頒)penという。
[熟語]
分異▶・分位▶・分陰▶・分韻▶・分紜▶・分秧▶・分解▶・分乖▶・分界▶・分外▶・分隔▶・分劃▶・分割▶・分甘▶・分管▶・分岐▶・分器▶・分期▶・分義▶・分居▶・分境▶・分鏡▶・分暁▶・分局▶・分均▶・分襟▶・分区▶・分形▶・分権▶・分限▶・分光▶・分功▶・分毫▶・分国▶・分座▶・分際▶・分歳▶・分剤▶・分索▶・分錯▶・分散▶・分爨▶・分施▶・分賜▶・分至▶・分次▶・分日▶・分手▶・分銖▶・分守▶・分售▶・分処▶・分書▶・分職▶・分身▶・分振▶・分親▶・分水▶・分寸▶・分析▶・分席▶・分説▶・分陝▶・分▶・分訴▶・分曹▶・分争▶・分贓▶・分族▶・分題▶・分宅▶・分▶・分担▶・分段▶・分地▶・分直▶・分庁▶・分定▶・分鼎▶・分途▶・分土▶・分度▶・分頭▶・分内▶・分年▶・分派▶・分背▶・分白▶・分撥▶・分半▶・分班▶・分藩▶・分泌▶・分秒▶・分付▶・分布▶・分賦▶・分袂▶・分別▶・分弁▶・分▶・分封▶・分謗▶・分剖▶・分崩▶・分脈▶・分明▶・分門▶・分野▶・分憂▶・分与▶・分賚▶・分理▶・分釐▶・分離▶・分流▶・分領▶・分量▶・分類▶・分隷▶・分裂▶・分列▶・分路▶
[下接語]
安分・按分・一分・応分・分・過分・涯分・気分・岐分・暁分・局分・均分・襟分・口分・区分・検分・才分・細分・三分・四分・時分・銖分・秋分・十分・充分・宿分・春分・処分・条分・常分・職分・随分・寸分・成分・星分・積分・節分・存分・多分・大分・中分・通分・定分・鼎分・天分・当分・等分・二分・派分・配分・八分・半分・微分・百分・布分・部分・平分・剖分・本分・未分・名分・命分・明分・夜分・余分・養分・利分・両分・領分・隷分
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報