刃引(読み)はびき

精選版 日本国語大辞典 「刃引」の意味・読み・例文・類語

は‐びき【刃引】

〘名〙
① 鉄で刀のように作り、刃をひきつぶしたもの。十手と同じように、人を制するのに用いた。〔運歩色葉(1548)〕
※走衆故実(16C中か)「はびきをば漆にて塗べし」
刀剣などで刃を切れないようにしたもの。
浮世草子男色大鑑(1687)三「切り付けられて胴骨も動かず、この脇指刃引(ハヒキ)なり」

は‐び・く【刃引】

〘他カ四〙 刀剣などの刃を引きつぶす。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android