函館外人墓地(読み)はこだてがいじんぼち

日本歴史地名大系 「函館外人墓地」の解説

函館外人墓地
はこだてがいじんぼち

[現在地名]函館市船見町

函館山北麓の海を臨む高台にある。ロシア正教のロシア人墓地とプロテスタント系墓地の二区画があり、総称して外人墓地とよんでいる。日米和親条約を締結直後の嘉永七年(一八五四)四月、ペリー艦隊は箱館湊の視察にやってきた。一行は、応接を担当した松前藩士との折衝や湊の測量調査などを行ったが、病気療養中であったバンダリア号の乗組水兵二人が相次いで死亡した。彼らは箱館で埋葬されることになり、山背泊やませどまり火葬場付近の地が提供され、埋葬地には石碑が建てられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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