出雲なんきん

デジタル大辞泉プラス 「出雲なんきん」の解説

出雲なんきん

金魚品種のひとつ。江戸時代中期に出雲地方(現在の島根県)で作出された品種で、マルコ原種に改良されたものと考えられている。背びれがなく、体形は丸みを帯びたらんちゅう型だが頭瘤はない。四つ尾で、白勝ち更紗の体色が特に好ましいとされる。江戸時代の松江藩主・松平治郷(はるさと)が飼育を奨励した品種で、島根県の天然記念物に指定されている。単に「なんきん(南京)」ともいう。梅酢を用いて調色を行う伝統がある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android