出羽神社(読み)デワジンジャ

デジタル大辞泉 「出羽神社」の意味・読み・例文・類語

でわ‐じんじゃ〔では‐〕【出羽神社】

山形県羽黒山の山頂にある神社。祭神は伊氐波神いではのかみ倉稲魂命うかのみたまのみこと月山神社湯殿山神社と合わせた三神合祭殿がある。三山神社。いではじんじゃ。

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精選版 日本国語大辞典 「出羽神社」の意味・読み・例文・類語

いでは‐じんじゃ【出羽神社】

山形県東田川郡羽黒町にある神社。旧国幣小社。祭神は伊氐波神(いではのかみ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。羽黒山の山頂にあり、月山(がっさん)神社・湯殿山神社とともに出羽三山神社ともいわれる。修験道の道場として知られた。でわじんじゃ。

でわ‐じんじゃ では‥【出羽神社】

山形県東田川郡羽黒町、羽黒山の山頂にある出羽(いでは)神社の通称。

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日本歴史地名大系 「出羽神社」の解説

出羽神社
でわじんじや

[現在地名]水沢市羽田町

羽田はだ丘陵の羽黒はぐろ山頂御山おやまに鎮座。祭神倉稲魂命。江戸時代には江刺郡総鎮守。旧郷社。羽田丘陵はかつてりゆうおかと称し、標高約一二五メートル。三一七階の石段を上ると平地があり、境内の広さ約三町七反。鬱蒼たる古松杉に囲まれ、霊鳥といわれる仏法僧のすむ美林中にある。社鐘は一八峰に響くといわれ、この地方の信仰の中心をなしている。眼下に新幹線水沢江刺駅、鋳物の町羽田町が見え、胆沢いさわ・江刺の平野が一望のもとに入る景勝の地である。境内に「大日本名木誌」に載せられた姥杉があったが枯れて今はない。

勧請の時期や経緯について社伝では、延暦年間(七八二―八〇六)征夷大将軍坂上田村麻呂が出羽羽黒権現に立願し、勝利を得たので直ちに当地へ勧請、その後慈覚大師自作の弥陀・薬師・観音三体の唐金仏を安置、江刺郡の惣鎮守に祀られたという。

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改訂新版 世界大百科事典 「出羽神社」の意味・わかりやすい解説

出羽神社 (でわじんじゃ)

〈いではじんじゃ〉ともいう。山形県鶴岡市の旧羽黒町,羽黒山上に鎮座。旧国幣小社。伊氐波(いでは)神をまつる。倉稲魂(うかのみたま),玉依姫(たまよりひめ)両神をもまつるとする伝もある。本来は出羽(いでは)国の国魂神をまつる神社。羽黒山は古くからこの地方の神奈備(かんなび)で,和銅年間(708-715)に出羽郡,出羽国が置かれると郡衙,国府から仰ぎみられた。《延喜式》では小社。修験羽黒派の本山で崇峻天皇の子の蜂子皇子を開祖とし,境内には蜂子皇子の墓もある。月山(がつさん)神社湯殿山神社を合わせた〈三神合祭殿〉があり,出羽神社すなわち出羽三山神社で,社前の鏡池からは信仰によって捧げられた多数の古鏡が発見されている。参道の杉並木と石段,五重塔(国宝)が有名。例祭は7月15日。
出羽三山
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「出羽神社」の意味・わかりやすい解説

出羽神社
いではじんじゃ

山形県鶴岡市の羽黒山山頂に鎮座する元国幣小社。祭神はイデハノカミ。月山神社,湯殿山神社 (→湯殿山 ) とともに出羽三山神社 (→出羽三山 ) を構成し,三山の神々をまつる合祭殿がある。修験者の霊場として名高い。例祭7月 15日。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「出羽神社」の意味・わかりやすい解説

出羽神社
でわじんじゃ

山形県の羽黒山山頂にある神社。正しくは「いではじんじゃ」。

[編集部]

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デジタル大辞泉プラス 「出羽神社」の解説

出羽神社

山形県鶴岡市にある神社。「いではじんじゃ」と読む。祭神は伊デ波神(いではのかみ)(「デ」の正確な漢字表記は“氏”の下に“一”)と倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。羽黒山山頂に位置する。出羽三山神社のひとつ。月山・湯殿山・羽黒山の三神を合祭する「三神合祭殿」がある。

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百科事典マイペディア 「出羽神社」の意味・わかりやすい解説

出羽神社【でわじんじゃ】

山形県羽黒山頂にある神社。正しくは〈いでは〉神社。→出羽三山神社

出羽神社【いではじんじゃ】

出羽(でわ)三山神社

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世界大百科事典(旧版)内の出羽神社の言及

【出羽神社】より

…修験道羽黒派の本山で崇峻天皇の子の蜂子皇子を開祖とし,境内には蜂子皇子の墓もある。月山(がつさん)神社湯殿山神社を合わせた〈三神合祭殿〉があり,出羽神社すなわち出羽三山神社で,社前の鏡池からは信仰によって捧げられた多数の古鏡が発見されている。参道の杉並木と石段,五重塔(国宝)が有名。…

※「出羽神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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