出放(読み)いだしはなつ

精選版 日本国語大辞典 「出放」の意味・読み・例文・類語

いだし‐はな・つ【出放】

〘他タ四〙
① 出して放す。出して行かせる。ほうり出す。手放す。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「かかるおほたかりにいだしはなたれて」
② 遠ざける。
源氏(1001‐14頃)総角「まらうどゐのかりそめなるかたにいだしはなち給へれば」

だしっ‐ぱなし【出放】

〘名〙 出しっぱなしにすること。出してそのままにしておくこと。物を出したままで、あとの処置をしないこと。だしばなし。
※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉伸び行く「七厘はもう庭に出しっぱなしだった」

でっ‐ぱなし【出放】

〘名〙 出たままでとまらないこと。ずっと出たままでいること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android