日本歴史地名大系 「出庭亀塚古墳」の解説 出庭亀塚古墳でばかめづかこふん 滋賀県:栗太郡栗東町出庭村出庭亀塚古墳[現在地名]栗東町出庭野洲(やす)川左岸の平野部に立地。周辺の開墾のため墳形や規模は明確でないが、前方後円墳と推定されている。前方後円墳とすれば全長四四メートル以上、後円部直径三六メートルの規模をもつ。明治四四年(一九一一)に発掘され、粘土槨とみられる主体部から製の獣文帯三神三獣鏡一面・刀身一・土器片数個が出土したという。直径二一・六センチの三神三獣鏡(京都国立博物館蔵)は岐阜県可児(かに)市野中(のなか)古墳出土鏡(可児市教育委員会蔵)・大阪府茨木(いばらき)市紫金山(しきんざん)古墳出土鏡(京都大学蔵)・山口県厚狭(あさ)郡山陽(さんよう)町長光寺山(ちようこうじやま)古墳出土鏡二面(厚狭図書館蔵)・大分県宇佐市免(めん)ヶ平(ひら)古墳出土鏡(宇佐風土記の丘資料館蔵)など九面の同笵鏡が判明している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報