20世紀日本人名事典 「出口 王仁三郎」の解説
出口 王仁三郎
デグチ オニサブロウ
明治〜昭和期の宗教家 大本教聖師。
- 生年
- 明治4年7月12日(1871年)
- 没年
- 昭和23(1948)年1月19日
- 出生地
- 京都府穴太村(現・亀岡市)
- 旧姓(旧名)
- 上田 喜三郎
- 経歴
- 少年時代言霊学を学ぶ。代用教員、牛乳販売業などに従事したが、明治31年神秘体験を重ねて病気治しの布教活動を始める。同年丹波郡綾部町の出口なをと会い、32年なをを教主とする金明霊学会を設立、会長となり、翌年娘すみと結婚。36年なをの“筆先”によって王仁三郎と改名。大正5年皇道大本と称し、6年には機関誌「神霊界」を発刊、活発な布教活動を行った。“下からの世直し”を訴えたため10年及び昭和10年不敬罪などで2度の弾圧を受けた(第1次・第2次大本教事件)。ねばり強い法廷闘争の後、17年保釈。戦後、21年愛善苑の名称で再建。また、生涯に10万首近いとされる驚異的な数の歌を詠んだ。歌集に「霧の海」「言華」「浪の音」、口述書に「霊界物語」(81巻)「天祥地瑞」、他に「出口王仁三郎全集」(全8巻)「出口王仁三郎著作集」(全5巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報