凜凜(読み)りんりん

精選版 日本国語大辞典 「凜凜」の意味・読み・例文・類語

りん‐りん【凜凜】

〘形動タリ〙
① 寒さなどが身にしみるさま。凜然。
菅家文草(900頃)四・水辺試飲「戯言凜々秋難酔、専酌厭々夜不廻」
※枕(10C終)三〇二「りんりんとして氷鋪けりといふことを」 〔潘岳寡婦賦〕
② 勇ましいさま。りりしいさま。また、いかめしいさま。
※宝覚真空禅師録(1346)乾・山城州西山西禅寺語録「威風凜凜、塞辺草木知名、恩沢滂滂、天下叢林把秀」
浄瑠璃伽羅先代萩(1785)九「謟かざらぬ其勇気、臨々(リンリン)たるに肝ひしがれ」

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デジタル大辞泉 「凜凜」の意味・読み・例文・類語

りん‐りん【××凜】

[ト・タル][文][形動タリ]
寒気がきびしく身にしみるさま。「凜凜たる霜夜の気」
勇ましいさま。りりしいさま。また、心のひきしまるさま。「勇気が凜凜とわいてくる」「凜凜とした声」
[類語](1薄ら寒い寒い肌寒い寒寒深深冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん寒の戻り冴え返る夜寒寒冷冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え涼しい/(2勇ましい雄雄おおしい凜凜りりしい勇壮勇猛勇敢剛勇忠勇果敢精悍そう壮烈・英雄的・ヒロイック(「―と」「―たる」の形で)敢然決然凜然りんぜん凜乎りんこ颯爽さっそう

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普及版 字通 「凜凜」の読み・字形・画数・意味

【凜凜】りんりん

凜然。晋・潘岳〔寡婦の賦〕夜、漫漫として以て悠悠たり、、凄凄として以て凜凜たり。

字通「凜」の項目を見る

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