普及版 字通 「凍(漢字)」の読み・字形・画数・意味
凍
常用漢字 10画
[字訓] こおる・こごえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は東(とう)。〔説文〕十一下に「(冰)なり」とあり、凍結することをいう。〔礼記、月令〕に「水始めて冰り、地始めて凍る」とあって、水には冰、物には凍という。東は(たく)(ふくろ)の初形。凍結して一塊の凝結したものとなり、解けぬ状態を凍という。
[訓義]
1. こおる、こおりつく、凍結する。
2. こごえる、つめたい、さむい。
3. (とう)と通じ、にわかあめ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕凍 コホル・コホリ・コル・サムシ・サユ・ココヒタリ・シミナ・コイタリ/凍死 カンカル 〔字鏡集〕凍 コル・コホリ・シシム・サムシ・コヒタリ・ツチノハジメテコホル
[語系]
凍・東tongは同声。腫tjiongは声近く、凝結して腫(ふく)れた状態となる。一系の語である。
[熟語]
凍▶・凍飲▶・凍雨▶・凍雲▶・凍餓▶・凍滑▶・凍寒▶・凍飢▶・凍▶・凍凝▶・凍結▶・凍研▶・凍硯▶・凍原▶・凍合▶・凍死▶・凍雀▶・凍樹▶・凍皴▶・凍傷▶・凍青▶・凍餒▶・凍▶・凍蟄▶・凍蝶▶・凍土▶・凍濘▶・凍筆▶・凍▶・凍風▶・凍閉▶・凍梨▶・凍黎▶・凍凌▶・凍稜▶・凍▶・凍裂▶・凍冽▶
[下接語]
解凍・寒凍・含凍・飢凍・凝凍・噤凍・皸凍・結凍・硯凍・涸凍・残凍・赤凍・餞凍・天凍・凜凍・冷凍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報