冷飯(読み)ひやめし

精選版 日本国語大辞典 「冷飯」の意味・読み・例文・類語

ひや‐めし【冷飯】

〘名〙
① つめたい飯。ひえきった飯。
浮世草子世間胸算用(1692)二「夜食冷食(ヒヤメシ)に湯どうふ」
② 「ひやめしくい(冷飯食)①②③」の略。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉温泉場日記「華族と名が附くと冷飯迄が威張り臭る」
役者不首尾のため芝居から引っ込められること。また、その役者。〔劇場新話(1804‐09頃)〕
④ 江戸時代、非人をいった。
洒落本・箱まくら(1822)下「冷(つめたい) ひやめしともいふ。これは小屋出といふこと也」

ひえ‐めし【冷飯】

〘名〙 冷えた飯。ひやめし。
仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)上「食ひがたき夏のひゑめし思ひやればその事となく腹ぞひだるき」

れい‐はん【冷飯】

〘名〙 さめて、冷たくなった飯。ひやめし。〔陸游‐路傍曲〕

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デジタル大辞泉 「冷飯」の意味・読み・例文・類語

ひや‐めし【冷(や)飯】

冷えた飯。
冷や飯食い」の略。
[類語]めしライス麦飯強飯こわめしこわ赤飯炊き込みご飯混ぜご飯五目飯釜飯茶飯鮨飯舎利握り飯おにぎりお結び

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普及版 字通 「冷飯」の読み・字形・画数・意味

【冷飯】れいはん

貧しい食事。

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