冢宰(読み)ちょさい

精選版 日本国語大辞典 「冢宰」の意味・読み・例文・類語

ちょ‐さい【冢宰】

〘名〙 摂政(せっしょう)の唐名。もと周代、六官の長で天子を補佐し、百官を統御した官。ちょうさい。
※太平記(14C後)二一「新帝幼主にて御座ある上、君崩じ給たる後、百官冢宰(チョサイ)に任て、三年政を聞召れぬ事なれば」

ちょう‐さい【冢宰】

〘名〙 摂政(せっしょう)の唐名。もと周代、六官の長で天子を補佐し、百官を統御した官。ちょさい。〔色葉字類抄(1177‐81)〕 〔書経‐伊訓〕

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デジタル大辞泉 「冢宰」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐さい【×冢宰】

中国、六卿りっけいの一。天官の長で、天子を補佐して百官を統率した。宰相

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普及版 字通 「冢宰」の読み・字形・画数・意味

【冢宰】ちようさい

百官の長。〔論語、憲問〕君ずるときは、百官己を(すべ)て、以て冢宰に聽くこと三年。

字通「冢」の項目を見る

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世界大百科事典内の冢宰の言及

【宰相】より

…中国における中央政府の最高責任者で,皇帝を輔佐するものをいう。古い官制を記した《周礼(しゆらい)》では,百官の長は冢宰(ちようさい)または大宰と称している。宰は料理人,相は歩行を助けるの意味で,ともに天子の家内的使用人であったと考えられる。…

※「冢宰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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