写真等級（読み）シャシントウキュウ

デジタル大辞泉

しゃしん‐とうきゅう〔‐トウキフ〕【写真等級】

写真乾板に撮影した星の黒さを調べて光の強さを知り、これを等級に換算したもの。写真は肉眼より青色の方に強く感じるので、星の色によって実視等級と異なる値になる。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しゃしん‐とうきゅう ‥トウキフ【写真等級】

〘名〙 天体（星）の明るさを、写真乾板に感じる光度で決めた等級。青色星は実視よりも明るい等級を示す。→実視等級

出典　精選版 日本国語大辞典

百科事典マイペディア

写真等級【しゃしんとうきゅう】

整色してない写真乾板を用いて天体を撮影し，その光度から定めた等級。写真は肉眼より青色光に強く，赤色光に弱く感じるので，青みを帯びた星ほど写真等級が実視等級より明るい。

出典　株式会社平凡社

改訂新版　世界大百科事典

写真等級 (しゃしんとうきゅう)

→等級

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

世界大百科事典（旧版）内の写真等級の言及

【恒星】より

…表の中で，実視等級8とあるのは7.5等から8.4等まで四捨五入した値である。表3には同様にして決めた各写真等級1等級当りの星の数を銀河面からの各緯度における一平方度当りについて示した。明るい星は全天に比較的一様に分布しているのに反し，暗い星は極端に銀河面に密集している。…

【等級】より

…実視等級は目の感度分布で見た星の明るさで，パンクロ乾板に黄色フィルターをかけた写真で代用する。写真等級は非整色乾板の写真で測った明るさの等級である。この差がP－Vという色で昔は用いられた。…

※「写真等級」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」