写留(読み)うつしとどむ

精選版 日本国語大辞典 「写留」の意味・読み・例文・類語

うつし‐とど・む【写留】

〘他マ下二〙
影像や光などをうつして、とどめておく。うつしとむ。
※延喜十三年亭子院歌合(913)「花の色をうつしとどめよかがみ山春より後に影や見ゆると〈坂上是則〉」
※俳諧・芭蕉真蹟懐紙(卒都婆小町讚)(1690か)「いかなる人か語伝え、いづれの人かうつしとどめて、千歳まぼろし、今爰(ここ)に現ず」
もとのものを書き写して残しておく。
舞姫(1890)〈森鴎外〉「急ぐことをば報告書に作りて送り、さらぬをば写し留めて、つひには幾巻をかなしけむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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