旺文社世界史事典 三訂版 「冒険商人組合」の解説
冒険商人組合
ぼうけんしょうにんくみあい
merchant adventurers
13世紀末ごろから呉服商を中心に都市単位に組合を作り,ハンザ同盟などに対抗しながらネーデルラント・ドイツなどに進出,1462年には毛織物輸出の特権を得た。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…イギリスの場合,特許会社は基本的には,レギュレーテッド・カンパニーregulated company(制規組合または制規会社)とジョイントストック・カンパニー(株式会社または合本制会社または合本制組合)に分かれる。前者は各自の資本と各自のリスクにおいて貿易を営む貿易商人のギルド的団体で,16世紀の冒険商人組合merchant adventureres companyがその一例である。後者はメンバーが拠出した資本を結合し,永続的な一企業として貿易を営み損益を分配する,いわば先駆的な株式会社であって,最も古いのは1555年に特許状を下付されたロシア会社(モスコー会社Muscovy Companyともいう)であり,最も重要であったのは1600年に設立され,一時,日本(平戸)にも商館をおいたイギリス東インド会社である。…
…すなわち,本質的に個別資本の集合体にすぎず,個々の構成員の主体性が維持されているレギュレーテッド・カンパニーregulated company(制規会社)と,出資者の資本を集中して単一の企業活動を行うジョイントストック・カンパニーjoint‐stock company(合本制会社)とである。しばしば〈組合〉の訳語があてられ,中世ギルドの直系といってよい前者は,15世紀にイギリスからの羊毛輸出を握っていたステープル・カンパニーや16,17世紀に北西欧への毛織物輸出を独占した冒険商人組合(マーチャント・アドベンチャラーズ)などに代表されるが,ほかにバルト海貿易を展開したイーストランド会社(1579創設)や1592年に改組されてからのレバント会社(東地中海・トルコ貿易を独占した)などがある。他方,初期のモスコー会社(Muscovy Company,別名ロシア会社,1555設立)やレバント会社(1581年の創設時から92年まで)は合本制をとった。…
…とくに国際商品として重要なイギリス毛織物が取引された。特権的な独占団体である冒険商人組合merchant adventurersの手で輸出された毛織物は,主としてバルト海をへて中欧,東欧へと運ばれた。この時代,北ヨーロッパの商業はロンドン,アントワープを中心に展開していた。…
…イギリス中世末期から近世にかけて毛織物(未仕上げ広幅織)輸出を独占した貿易商人で,マーチャント・アドベンチャラーズ組合(冒険商人組合)を組織した。14,15世紀に台頭しステープル商人を後退させ,またハンザ,イタリア商人など外国商人を駆逐して,イギリス毛織物工業の発達を促した国民的商人である。…
※「冒険商人組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
弾道ミサイルなどが日本に飛来・落下する恐れのある場合に、それを破壊するよう防衛大臣が自衛隊に命じること。弾道ミサイル破壊措置命令。[補説]原則として内閣総理大臣の承認を得た上で行われるが、事態の急変な...