円匙(読み)シャベル(英語表記)shovel

翻訳|shovel

デジタル大辞泉 「円匙」の意味・読み・例文・類語

シャベル(shovel)

土砂石炭・雪などをすくったり掘り起こしたりするのに用いる、さじ状の道具ショベル。→スコップ
[補説]東日本では大型のものをスコップ、小型のものをシャベルといい、逆に西日本では大型のものをシャベル、小型のものをスコップということが多い。JIS規格では、上部が平らで、土を掘るとき足をかけられるものをショベル(シャベル)とし、上部がなだらかな曲線状のものをスコップとしている。また、土を掘りやすくするために先が尖っていているものをシャベル、雪かきをするための先がまっすぐなものをスコップと区別する場合もある。
[類語]スコップ

えん‐ぴ〔ヱン‐〕【円×匙】

《「えんし」の誤読から》土を掘る道具の一。小型のシャベル。旧軍隊で使用

えん‐し〔ヱン‐〕【円×匙】

小型のシャベル。
[補説]「えんぴ」は誤読。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「円匙」の意味・読み・例文・類語

えん‐し ヱン‥【円匙】

〘名〙 小型のシャベル。「えんぴ」と誤読されることが多い。
風俗画報‐二九九号(1904)遼陽の大会戦「各軍戦利品の主なるものを合算すれば左の如し〈略〉円匙〈略〉十字鍬」

えん‐ぴ ヱン‥【円匙】

〘名〙 「えんし(円匙)」の誤読。
肉弾(1906)〈桜井忠温一四「円匙(ヱンピ)の音、十字鍬の響が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android