内考(読み)ナイコウ

デジタル大辞泉 「内考」の意味・読み・例文・類語

ない‐こう〔‐カウ〕【内考】

律令制で、内位の人についての勤務評定。→外考げこう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「内考」の意味・読み・例文・類語

ない‐こう ‥カウ【内考】

〘名〙 令制で、内長上・内分番の者の勤務成績判定
三代格・一七‐弘仁一三年(822)三月二六日「其法白丁輸稲一千束者、入於内考、〈略〉外考入内考者減半」

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世界大百科事典(旧版)内の内考の言及

【考課】より

…そして内・外長上は年間240日以上,内・外分番は140日以上の勤務日数(上日)が,その年度の評定をうける必須条件で,日数が欠ければ対象外にされた。内長上は九等評価(上上~下下),内分番は三等評価(上~下)であり,考選によって内位(一般の官位)に叙されたので,〈内考〉とよばれる。つぎに外長上のうち,郡司四等官・軍毅は四等評価(上~下・下下),国博士・医師は三等評価(上~下)で,外散位も三等評価(上~下)であったが,外位(げい)を授けられたので,〈外考(げこう)〉とよばれる。…

※「内考」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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