内界(読み)ないかい

精選版 日本国語大辞典 「内界」の意味・読み・例文・類語

ない‐かい【内界】

〘名〙
① 心の中の世界内部の世界。⇔外界
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「また徒だ外界と縁遠くなったのみならず、我内界とも疎くなったやうで」
② (Innenwelt の訳語) 自意識の及ぶ領域広義には、意識領域のほかに、身体をも含むが、狭義には、意識内容だけをさす。〔哲学字彙(1881)〕
仏語。身体を外界というのに対して、心意をいう。
④ 仏語。六界の中で、地・水・火・風・空の五界を外界というのに対して、第六の識界をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「内界」の意味・読み・例文・類語

ない‐かい【内界】

内部の世界。心の中の世界。
哲学で、意識の内部のすべての事象。意識の内面的世界。⇔外界

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