内村温泉郷(読み)うちむらおんせんきょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「内村温泉郷」の意味・わかりやすい解説

内村温泉郷
うちむらおんせんきょう

長野県上田市にある霊泉寺温泉(れいせんじおんせん)、大塩温泉鹿教湯温泉(かけゆおんせん)の総称。旧丸子町(まるこまち)域に属し丸子温泉郷ともいう。千曲(ちくま)川の支流である依田(よだ)川の支流、内村川の渓谷にあるのでこの名がついた。この温泉郷の特色は、湯治温泉で娯楽機関がなく、とくに全国から高血圧患者の来湯が多いことである。国民保養温泉地に指定され、各種の温泉医療施設がある。なお、大塩温泉は武田信玄の隠し湯(しんげんのかくしゆ)の一つで、泉質単純温泉。JR北陸新幹線上田駅からバス1時間~1時間10分、中央本線松本駅からバス50分。

[小林寛義]

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改訂新版 世界大百科事典 「内村温泉郷」の意味・わかりやすい解説

内村温泉郷 (うちむらおんせんきょう)

丸子温泉郷ともいう。長野県の中央,美ヶ原高原東麓にある霊泉寺,大塩,鹿教湯(かけゆ)の3温泉の総称。上田市に属し,内村川の渓谷に点在している。いずれも古くから高血圧など成人病の療養温泉として知られ,各種の温泉療養施設がある。自炊客を泊める湯治場性格が残されている。
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百科事典マイペディア 「内村温泉郷」の意味・わかりやすい解説

内村温泉郷【うちむらおんせんきょう】

長野県上田市,千曲(ちくま)川の支流内村川に沿う霊泉寺(石膏泉,38℃),大塩(単純泉,40℃),鹿教湯(かけゆ)の3温泉の総称。丸子温泉郷ともいう。古くからの湯治場で,国民保養温泉に指定され,美ヶ原登山の基地でもある。上田市などからバスが通じる。
→関連項目上田[市]丸子[町]

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デジタル大辞泉プラス 「内村温泉郷」の解説

内村温泉郷

長野県上田市の南西部にある温泉地、丸子温泉郷の旧称。温泉が内村川の流域に分布することから。

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世界大百科事典(旧版)内の内村温泉郷の言及

【鹿教湯[温泉]】より

…単純泉,45℃。千曲川にそそぐ内村川の渓谷沿いにあり,霊泉寺温泉,大塩温泉とともに丸子温泉郷(内村温泉郷)を形成する。古くから神経系統に効く名湯として知られ,近年はリハビリテーションセンターなど近代的な医療施設が整備されている。…

※「内村温泉郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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