内接・内切(読み)ないせつ

精選版 日本国語大辞典 「内接・内切」の意味・読み・例文・類語

ない‐せつ【内接・内切】

〘名〙 ある図形が他の図形に内側から接すること。⇔外接
① 一つの円が他の円の内部にあり、その円の周上の一点で接線を共有すること。このとき、初めの円は第二の円に内接するという。
② 円が多角形のすべての辺と接すること。
※春興倫敦子(1935)〈福原麟太郎〉英京雑記「つまり正方形に内接する円を描いた、がらんどうの部屋である」
③ 多角形のすべての頂点が一つの円周上にあること。
※零の発見(1939)〈吉田洋一直線を切る「円に内接する正多角形をつくると同時に」
④ 多角形のすべての頂点が他の多角形の辺上にあって、後者の各辺上に少なくとも一つ前者の頂点があること。このとき、前者は後者に内接するという。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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