内容美(読み)ないようび

精選版 日本国語大辞典 「内容美」の意味・読み・例文・類語

ないよう‐び【内容美】

〘名〙 芸術作品で、内容そのものに備わる美。形式の美しさではなく、その作品の表現している世界の美しさをいう。〔新しき用語の泉(1921)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「内容美」の意味・読み・例文・類語

ないよう‐び【内容美】

芸術作品で、思想感情など、内容的側面の美。⇔形式美

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内容美の言及

【美】より

…相称,均斉,秩序,調和などがそれであり,これら諸原理の最高位に〈多様における統一〉を挙げる論者も少なくない。またこれら諸原理にもとづく美は〈形式美〉,上述の表現内容となる美は〈内容美〉と呼ばれて,双方の比重関係はつねづね論議の的となっているが,芸術作品における形式‐内容は相即不離の関係にあり,一方の優位を断定することはむずかしい。
[美の成立]
 いま概観したように美はわれわれの生活圏に遍在する。…

※「内容美」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android