共鳴捕獲(読み)きょうめいほかく

世界大百科事典(旧版)内の共鳴捕獲の言及

【中性子】より

…捕獲は1keV以下のエネルギーで起こりやすく,おのおのの原子核に特有な中性子エネルギーのところでとくに顕著になる。これを共鳴捕獲という。1keV以上の中性子では一般に捕獲は散乱に比べて無視できるほど小さい。…

【放射性捕獲】より

…とくに,中性子の速度が遅いときには,複合核状態のエネルギー幅が隣り合う状態間のエネルギーに比べて狭いので,捕獲の確率は入射エネルギーが変わるとともに激しく変動する。これを共鳴捕獲(または共鳴吸収)という。遅い中性子が質量数100以上の原子核と衝突するときには,他の核反応に比べて中性子捕獲がもっとも起こりやすい。…

※「共鳴捕獲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」