共襟(読み)ともえり

精選版 日本国語大辞典 「共襟」の意味・読み・例文・類語

とも‐えり【共襟】

〘名〙 衣服本体布地と同じ布地でつくったえり
神楽坂(1935)〈矢田津世子〉三「爪楊枝一本無駄にはしない。〈略〉削ってまた共衿の縫目へ差しておく」

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デジタル大辞泉 「共襟」の意味・読み・例文・類語

とも‐えり【共襟】

和服で、長着の襟の上にさらに共切れで襟を掛けること。また、その襟。掛け襟。
洋服で、身頃みごろと同じ布地でできた襟。

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世界大百科事典(旧版)内の共襟の言及

【襟∥衿】より

…さらにその上に補強や,汚れを防ぐためと美的効果をねらった掛襟(かけえり)が生まれた。古くは輪(りん),江戸時代には削襟(そぎえり)とも呼ばれた今日の半襟,長着の共襟である。伊達襟(だてえり)は当初,長着にかけた別布の派手な掛襟をさしたが,江戸中期ごろ,それまでふだん着用であった共襟が晴着にもかけられるようになり,明治時代以降失われた黒繻子の掛襟も伊達襟のなごりである。…

※「共襟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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